相続財産と評価

【相続財産】

 相続財産とは、被相続人が亡くなった日に持っていた固有の財産のことをいいます。相続財産には、預金等のプラスの財産だけでなく、ローンなどのマイナス財産(債務)も含まれます。

 また、被相続人固有の財産でなくても、実質的に財産を相続したことと同じ経済効果のあるものもあります。このようなものをみなし相続財産といい、代表的なものとしては亡くなった後に支払われる生命保険金、会社からの退職金があります。

 

【財産評価】

 財産評価の基礎は「財産の時価」です。評価額を簡便的に考えると下記のようになります。

 

・預貯金

  評価するときの残高 = 評価額

 

・土地(宅地)

  固定資産税評価額 × 1.4 = 評価額

 

※土地やマンションなどの敷地を共有している場合には評価額に持分を乗じます。

※また、貸マンションや貸アパートの場合には、評価額から2割マイナスします。

 

・家屋

  固定資産税評価額 = 評価額

 

 

※貸マンションや貸アパートの場合には評価額から3割マイナスします。